きれいな広告ほど、指は止まらない
「Meta広告:Instagram・Facebookで成果を出す基本」のレッスン 5 / 5・約6分
広告の売上効果の半分以上は、見せる中身で決まります。最初の3秒で指を止め、切り口の違う数本でAIに当たりを探させる作り方を見ます。
このレッスンで学ぶこと
- 最初の3秒で決まる
- 広告の3つの部品
- 1本より、切り口の違う数本
レッスンの内容
成果の半分以上は、中身
Nielsenが日用品の広告約500件を分析した2017年の調査では、デジタル広告の売上効果の56%をクリエイティブが生んでいました。
どこに出すかの効果は30%です。
指は止まるか、試してみよう
広告の1枚目を3つの案から選んでください。見るのは3秒後に残っている人の棒、そこだけです。
止まる理由は、美しさではない
広告の最初の3秒をフックと呼びます。Metaの管理画面にも、動画が3秒見られた回数を数える指標があります。
人が残るのは、自分の話だと一目で分かる1枚目です。
○か✕か
○か✕か:見た目が洗練された広告ほど、スクロールは止まりやすい。
答え:✕。止まる理由は美しさではなく、自分に関係があると一目で分かることです。作り込んだきれいな映像ほど素通りされるのは、このずれのせいです。
考えてみよう
問題:夜の腰の痛みに悩む人へ向けた動画広告です。最初の3秒に置くと効きやすいのはどれでしょう。
- ブランドのロゴがゆっくり現れる映像
- 「夜中に腰が痛くて目が覚める人へ」という文字(正解)
- 商品を360度まわして見せる映像
解説:3秒でやることは、誰の話かを言い切ることだけです。ロゴも商品の全景も、自分ごとだと分かったあとで効いてきます。
止まったあとの、2つの部品
止まった人には、本題で使う前と使ったあとを1つ見せ、行動のうながしで次の一歩を言います。
機能の一覧は届きません。見る人が気にするのは、自分に何が起きるかだけだからです。
ペアを見つけよう
この3つがそろって、はじめて1本の広告になります。
縦で作る、音は無しで
広告はほとんどスマホで見られます。画面いっぱいに映る縦型で作るのが基本です。
音を消して見る人も多いので、大事な言葉は文字で画面に置きます。Metaも字幕を勧めています。
○か✕か
○か✕か:音声でていねいに説明すれば、画面に文字を入れなくても伝わる。
答え:✕。音を消したまま見ている人には、声だけの説明は届きません。何も言っていない広告として通り過ぎられます。
1本を磨いても、伸びない
1本の広告を何日もかけて磨きたくなります。でも配信AIは、複数の広告を配り分けて当たりを探します。
材料が1本だと、その力が使えません。
変えるのは、見た目ではなく言うこと
足すのは色違いではなく、言うことを変えた切り口です。
同じ枕でも「寝つきが悪い人へ」と「朝、肩が重い人へ」では、止まる人が入れ替わります。
考えてみよう
問題:枕の広告を、はじめて3本用意します。AIが当たりを探しやすいのはどれでしょう。
- 同じ動画の色とBGMだけを変えた3本
- 当てる悩みが違い、言うことも違う3本(正解)
- いちばん出来のよい1本を、3回出し直す
解説:AIが配り分けられるのは、中身が違うときだけです。言うことが同じなら、届く相手も同じままで終わります。
本数は、AIで補える
本数が足りなければ、作成画面の生成AIで背景や文言の案を作れます。
明るさや文字の位置を整えるAdvantage+ クリエイティブは、気になる項目だけオフにできます。
○か✕か
○か✕か:Advantage+ クリエイティブは、全部使うか全部使わないかのどちらかしか選べない。
答え:✕。気になる調整だけを項目ごとにオフにできます。ブランドの見た目に関わるところだけ止めて、あとは任せるのが現実的です。
人が手を入れる場所
- 成果の半分以上はクリエイティブで決まる
- 縦で作り、最初の3秒で「あなたの話です」と言い切る
- 本題では使う前と後を1つ、最後に次の一歩を言う
- 切り口の違う数本を渡し、当たりはAIに探させる
考えてみよう
問題:いま出している広告の成果を伸ばしたい。明日いちばん先に手をつけるとよいのはどれでしょう。
- 年齢と興味をもっと細かく絞り込み、無駄な配信を減らす
- いまの広告とは違う悩みに当てた1枚目を書き、本数を増やす(正解)
- 成果のよかった広告の予算を、毎日こまかく上げ下げする
解説:おつかれさまでした。誰に出すかはAIが決め、人が動かせるのは目的とクリエイティブでした。明日は、いまの広告の1枚目を紙に書き出し、別の悩みに当てた案を2つ足してください。同じ広告セットに並べれば、AIに渡せる材料が3倍になります。
用語
- 本題(Body)
- フックで止まった人に、使う前と使ったあとの違いを見せる部分。
- 縦型(Vertical (9:16))
- スマホを立てて持ったときに画面いっぱいに映る、たて長の形。
- 生成AI(Generative AI)
- 文章や画像、動画をその場で作り出す仕組み。Metaの広告作成画面から素材づくりに使える。
- フック(Hook)
- 動画や画像の1枚目、最初の3秒。ここで指が止まるかどうかが決まる。
- 切り口(Angle)
- 同じ商品を、どの悩みから語るかという入り口。変えると、反応する人が入れ替わる。
- クリエイティブ(Creative)
- 広告として人の目に触れる絵と言葉そのもの。画像や動画と、そこに乗る文章。
- 行動のうながし(Call to action (CTA))
- 見た人に次の一歩を伝えるひとこと。「詳しく見る」「予約する」のような短い言葉。
- Advantage+ クリエイティブ(Advantage+ creative)
- 明るさや文字の位置、音楽の追加などを自動で調整する機能。項目ごとにオフにできる。