同じAI、違う答え
「AI 101(新版)」のレッスン 1 / 17・約2分
同じアプリで同じことを頼んでいるのに、返ってくるものが人によって違う。その理由を2分で体験します。渡したものが、そのまま答えの質になります。
このレッスンで学ぶこと
- 渡すものが、答えを決める
レッスンの内容
同じAIなのに、なぜ結果が違う?
同じAIアプリ、同じ有料プランで、2人が同じように「報告メールを書いて」と頼みました。
片方の返事には日付や相手の役職が入り、そのまま送れました。もう片方は誰にでも当てはまる無難な文面でした。
違いはどこにあった?
問題:2人が同じように「報告メールを書いて」と頼んだのに、結果が大きく分かれました。何が違ったからだと思いますか。
- 頼むときに一緒に渡した材料(正解)
- 契約している有料プランの種類
- 使っているAIそのものの種類
解説:使ったAIもプランも同じです。違ったのは、頼むときに何を渡したかでした。次の画面で、材料を1枚ずつ増やしてみましょう。
情報を渡すと、結果が変わる
依頼は「報告メールを書いて」のまま。材料のカードを1枚ずつ押して、メールの中身と下のゲージがどう変わるか見てください。
AIを賢くしたのは、あなた
図の目盛りは説明用の例えですが、材料を3枚渡すと「引き出せている力」は20%から95%まで伸びました。AI自体は変わっていません。
頼むときに渡す材料をコンテキストと呼びます。伸びたのは、AIがもともと持っていた力です。
○か✕かクイズ
○か✕か:もっと高い最新AIを使えば、材料を渡さなくても欲しい文章を書いてくれる。
答え:✕。「先週の会議で決まったこと」は、ネットのどこにもありません。どれほど賢いAIでも、教えていない社内事情は書けません。
頼む前に「1つだけ」貼り付ける
今日からできるのは、頼む前に材料を1つ貼ることです。先週の議事録や、前に送ったメール1本で構いません。
AIが文章に使える日付や相手は、見せた材料の中にしかないからです。
今回のまとめ
- 同じAI、同じ依頼でも、渡した材料で返事が変わる
- 変えるべきはAIの性能ではなく、頼むときに渡すコンテキスト
- 今日からは、頼む前に材料を1つ貼る
- このコースでは、会議のあとの議事録・共有・お礼の30分をAIと片づけ、返ってきた表の間違いを3つの手順で見抜けるところまで進む
仕上げの確認クイズ
問題:同じAIで報告メールを頼むと、同僚の返事は具体的で使いやすく、自分のは無難な文面ばかりです。一番の理由は何でしょう。
- 同僚のほうが、高い有料プランを使っているから
- 同僚のほうが、必要な材料を渡してから頼んでいるから(正解)
- 同僚のほうが、特別な頼み方の呪文を知っているから
解説:おつかれさまでした。答えの良し悪しは、渡す材料で決まります。今日の1枚は入口で、この先は会議後の30分を丸ごと任せるところまで進みます。では、材料がないときAIの中では何が起きているのか。次のレッスンでは、AIが「次の一言」を当て続けているだけだと確かめます。
用語
- コンテキスト(Context)
- AIに渡す材料のこと。資料、過去のやり取り、相手の情報。渡した分だけ、AIは想像しなくて済む。