AIに打ち明けた悩みは、4か所に行く

「AI時代の情報管理入門」のレッスン 1 / 9・約2分

夜中にAIへ送った相談の一文は、どこへ行き、どれだけ残るのか。設定で止まる行き先と、止まらない行き先を見分ける。

このレッスンで学ぶこと

  • 送った一文の行き先

レッスンの内容

AIの情報管理とは?

夜中、ChatGPTに「母の病気と借金のことで眠れない」と打ち明ける。人に言えない話ほど、AI相手なら書けてしまうものです。

送信した瞬間、この一文はどこへ行くのでしょうか。

行き先は4つあります

AIの情報管理とは、送った言葉の行き先と残る期間を知り、渡す量をコントロールすることです。

個人向けChatGPTでの行き先は4つ。返答づくり、チャット履歴、メモリ、将来のモデル改善です。

スイッチを切り替えてみよう

「学習オフ」や「一時チャット」を押して、どの線が止まるかを確認しましょう。

止まらない線が1本ある

「学習オフ」で止まるのはモデル改善だけ。一時チャットなら履歴とメモリも止まりますが、OpenAIは安全のため最大30日保存します。

返答づくりの線だけは、どのスイッチでも止まりません。

○か✕か

○か✕か:ChatGPTで学習をオフにすれば、送った相談はどこにも残らない。

答え:✕。学習オフが止めるのは、将来のモデル改善への利用だけ。返答を作る処理は必ず通り、普段の会話は履歴にも残ります。

開発元が呼びかける注意書き

OpenAIのヘルプにも「見られたり使われたりしたくない機微な情報は入力しないで」とあります。不正調査などで、限られた担当者が内容を見る場合があるためです。

今日のまとめ

  • 送った一文は、返答・履歴・メモリ・モデル改善の4か所へ届く
  • 学習オフや一時チャットで止まるのは、その一部だけ
  • 必ず届くのは送った言葉そのもの。だから渡す量は自分で決める
  • このコースでは、削除・PDF・Drive・Gmail・PCのフォルダまで同じ見方で追い、送る前に自分で線を引けるようにする

必ず通る行き先は?

問題:ChatGPTでどのスイッチを入れても、送った相談が必ず届く行き先はどれでしょうか。

  1. 返答を作る処理(正解)
  2. チャット履歴への保存
  3. 将来のモデル改善

解説:返答を作るには、AIが文を読むしかありません。だから一番効くのは、送る言葉を減らすこと。次は、AIが会話を「覚えている」ように見える仕組みを紐解きます。実はモデル自体、何も覚えていません。

用語

メモリ(Memory)
会話から好みや事実を書き留め、次の会話にも引き継ぐ機能。会話とは別の場所に保存されます。
モデル改善(Model improvement)
集めた会話などを使って、次のAIモデルを訓練し直すこと。個人向けサービスでは設定でオフにできます。
チャット履歴(Chat history)
あとで見返せるよう、アカウントに保存される会話の記録。