貯金を残して死ぬのは、タダ働き
「人生のお金を、生きているうちに使い切る方法」のレッスン 1 / 5・約3分
本に出てくるエリザベスは、13万ドルを使わずに亡くなりました。それは6,646時間ぶんの労働です。お金を働いた時間として見ると、貯め方と使い方の見え方が変わります。
このレッスンで学ぶこと
- 使い残し=タダ働き
レッスンの内容
Die With Zeroとは?
年末に通帳を見て、残高が増えているとほっとしますよね。
『Die With Zero』は、その安心を疑う本です。著者のビル・パーキンスは「死ぬときに残高ゼロ」を目指そうと言います。
お金は、働いた時間の缶詰
パーキンスはお金を生命エネルギーと呼びます。お金は、人生の時間を働いて替えたものだからです。
時給2,000円なら、1万円は5時間ぶんの人生。使わずに残せば、その5時間は何とも交換されません。
残したお金を、週に直す
死ぬときに残ったお金を動かして、埋まっていく週のマスを見てください。1マスが、週50時間の労働です。
エリザベスの残高
問題:本に出てくるエリザベスは、13万ドルを使わずに亡くなりました。時給は19.56ドル。残したお金は、およそ何時間分の労働でしょう?
- 約660時間
- 約6,600時間(正解)
- 約66,000時間
解説:13万ドルを19.56ドルで割ると6,646時間。週50時間働くなら、2年半を超える人生です。
それは、タダ働き
パーキンスの見方では、エリザベスの6,646時間は何の経験とも交換されませんでした。2年半を超えるタダ働きです。
ただし、貯金をやめろという話ではありません。狙いは使い残しを減らすことです。
アリはいつ遊ぶのか
パーキンスは本の冒頭で「アリとキリギリス」を持ち出します。夏も働いて冬に備えたアリは、たしかに正しい。
でも、冬を越えても働き続けて、そのまま死んだら? アリはいつ人生を楽しむのかと、彼は問います。
○か✕か
○か✕か:Die With Zeroは、貯金をやめて、今あるお金をすぐに使い切ろうという本だ。
答え:✕。パーキンスが減らしたいのは、死ぬときの使い残しです。暮らしに必要なお金は確保したうえで、残りを経験に替える時期を考えます。
今日のまとめ
- お金は、働いた時間を替えたもの。パーキンスはこれを生命エネルギーと呼ぶ
- 使わずに死ぬと、その時間は何とも交換されない。エリザベスの13万ドルは6,646時間のタダ働き
- このコースでは、いつ・何に使えば働いた時間がいちばん多くの経験に変わるかを見ていく
田中さんの3,000万円
問題:60歳の田中さんは貯金が3,000万円。「何があるか分からないから一切使わない」と決めました。パーキンスの見方に近いのはどれでしょう?
- 使わずに残る分は、働いた時間を交換し損ねている(正解)
- 残高が多いほど、人生の満足も大きくなる
- 残高を守ることが、働いた時間に報いる道だ
解説:おつかれさまでした。お金は働いた時間そのもので、経験に替えて初めて報われます。では、いつ使えばいいのでしょう? 次は、20代のパーキンスが貯金を自慢して上司に叱られた話から、若いうちの節約が「未来の金持ちへの仕送り」になる理由を見ます。最後まで進むと、自分の人生を5年ごとの箱に分けて、どの年代に何をするかを書けるようになります。
用語
- タダ働き(Working for free)
- 稼いだお金を使わずに死ぬと、そのお金のために働いた時間は何とも交換されない。パーキンスはこれを報酬のない労働と同じだと考える。
- 生命エネルギー(Life energy)
- お金を、それを稼ぐのに使った人生の時間として見る考え方。1万円は、時給2,000円なら5時間ぶんの人生。