この絵は、ただの数字の並び

「画像生成AIの仕組み」のレッスン 1 / 8・約2分

夕焼けの写真を拡大していくと、数字の付いたマス目になります。それなのに、なぜAIは「夕焼けの海を泳ぐクジラ」という言葉から絵が描けるのか。その入口に立ちます。

このレッスンで学ぶこと

  • 絵も言葉も数字なので、言葉から絵を計算できる

レッスンの内容

画像生成AIとは?

夕焼けのオレンジ色の海で、クジラが潮を吹いている絵
AIが「夕焼けの海を泳ぐクジラ」から描いた絵

AIに「夕焼けの海を泳ぐクジラ」と入力して、数十秒でできた絵です。

言葉で指示すると絵を描くAIを画像生成AIと呼びます。ChatGPTやCanvaでも使えます。

AIにとっては、数字の並び

でもAIにとって、このクジラの絵はただの数字の並びです。

写真は小さな色の点の集まりで、点1つは赤・緑・青の光の量を表す3つの数字です。赤と緑の光を混ぜると、黄色やオレンジになります。

オレンジの点の数字

問題:写真の点1つは、赤・緑・青の光の量を表す3つの数字です。夕焼けのオレンジ色の点では、数字はどうなっているでしょう。

  1. 赤が大きく、青が小さい(正解)
  2. 3つともほぼ同じ大きさ
  3. 青が大きく、赤が小さい

解説:オレンジは赤い光が多く、緑が少し、青はほぼ入りません。実際の写真の数字で確かめてみましょう。

写真を拡大してみる

つまみを右へ動かすと、夕焼けの海を泳ぐクジラの絵が色のマス目に変わります。オレンジの空をなぞって、赤・緑・青の数字を見てください。

この点が、画素

写真をつくる小さな色の点を画素と呼びます。縦横1024個ずつの画像なら、画素は約100万個。

1つに数字が3つなので、約300万個の数字で1枚の絵ができています。

言葉も、数字になる

AIは言葉も、数百個の数字の並びに変えます。

そのため画像生成AIは、言葉の数字から絵の数字を計算で作っています。

○か✕か

○か✕か:画像生成AIは、ネット上にある絵の中からクジラや夕焼けを探してきて、切り貼りしている。

答え:✕。画像生成AIは、探してきた絵を貼るのではなく、絵をつくる約300万個の数字をその場で計算して決めています。

今日わかったこと

  • 写真は画素の集まり。画素1つは赤・緑・青の3つの数字
  • 1枚の絵は数百万個の数字。AIが絵を描くとは、その数字を決めること
  • 言葉も数字に変換できるので、言葉の数字から絵の数字を計算できる
  • ここからは、絵を教わっていないAIが数字だけで絵を描く仕組みを見ます

総仕上げ

問題:画像生成AIに「夕焼けの海を泳ぐクジラ」と指示すると絵が出ます。AIは中で何をしているでしょう。

  1. 言葉を数字にして、絵をつくる数百万個の数字を決めている(正解)
  2. ネット上から近い絵を探してきて、切り貼りしている
  3. クジラや夕焼けの描き方のルールを、順番に実行している

解説:おつかれさまでした。絵は数字の並びでした。では、数字を適当に並べても絵になるのでしょうか。次は、適当に並べると砂嵐になる理由を見ます。この先を進むと、同じ言葉で毎回違う絵が出る理由や、AIの絵で指が6本になる理由も分かります。

用語

画素(Pixel)
画像を作っている小さな色の点。1つの点は、赤・緑・青の光の量を表す3つの数字でできています。
画像生成AI(Text-to-image AI)
言葉で指示すると、その場で新しい画像を作るAI。ChatGPTやMidjourney、Canvaなどで使えます。