1文字も書かないAI
「Jev: 文章を書かないAI」のレッスン 1 / 8・約2分
ChatGPTに何を聞いても返ってくるのは文章です。2026年9月に公開されたJevは、文章を1文字も作りません。同じメールを2つに送って、返ってくるものの形とかかる時間を見比べます。
このレッスンで学ぶこと
- 文章を返さないAI
レッスンの内容
AIは、いつも文章で返してくる
ChatGPTに天気を聞いても、要約を頼んでも、返ってくるのは文章ですよね。
文章は人が読むための形です。でも、受け取るのがプログラムなら文章は必要でしょうか。
Jevとは?
Jevは、2026年9月にTypeSafe AIが公開した文章を1文字も書かないAIです。
返すのは「請求」「緊急度73」といった決まった答えだけ。プログラムがそのまま使えます。
誰のための答えか
問題:「請求」「73」だけを返すAIは、答えを誰に読ませるつもりで作られているでしょう。
- その答えを次の処理に使うプログラム(正解)
- 画面の前で結果を読む人
- 答えを確かめる担当のスタッフ
解説:人に読ませる気がないので、丁寧な言い回しも理由の説明も作りません。
同じメールを、2つに送ってみる
「送る」を押してみてください。左の文字が増える様子と、右が埋まるまでの時間を比べましょう。
速い判断だけを、引き受ける
左は文字を1つずつ選ぶので時間がかかり、右は一度に出して1秒もかかりません。この速い判断を担うAIをSystem Oneモデルと呼びます。
Hacozyの検索も、該当なしのときはこれで近いコースを選んでいます。
○か✕か
○か✕か:速くて安いのだから、要約や返信文もJevに任せたほうがいい。
答え:✕。要約も返信文も、新しい文章を作る仕事です。Jevは文章を作れないため、ChatGPTのような文章を作るAIの担当になります。
きょう分かったこと
- Jevは文章を作らず、形の決まった答えだけを返す
- 言葉を1つずつ作らないので、1秒かからずに返ってくる
- 引き受けるのは、考え込まずに決まる速いほうの判断だけ
総仕上げ
問題:毎日2000件届く問い合わせを、4つの窓口に振り分けたい。Jevが向いているのはなぜでしょう。
- 答えの種類が決まっていて、文章を書く必要がないから(正解)
- 1件ごとに丁寧な振り分け理由を書き残してくれるから
- 長い問い合わせを、短く要約してくれるから
解説:おつかれさまでした。種類が決まっていて文章が不要で大量にある、ここがJevの出番です。このコースが終わる頃には、問い合わせの振り分けなどをどこまで任せてよいか判断できるようになります。次は、Jevが「賢い if 文」と呼ばれる理由です。
用語
- Jev(Jev)
- 文章を作らず、決められた質問への答えだけを返すAI。2026年9月にTypeSafe AIが公開した。
- System Oneモデル(System One model)
- 考え込まずに決まる速い判断だけを引き受けるAIの種類。TypeSafe AIがJevの発表に合わせて名付けた。