探してない広告が、なぜ当たる?
「Meta広告:Instagram・Facebookで成果を出す基本」のレッスン 1 / 5・約6分
InstagramやFacebookで、探してもいない商品の広告がぴたりと当たるのはなぜか。数千万本から1本が選ばれるまでを、自分の指の動きで確かめます。
このレッスンで学ぶこと
- 発見型と検索型のちがい
- 行動がそのまま手がかりになる
- 候補集めと順位づけの2段階
レッスンの内容
探してないのに、出てきた
Instagramを眺めていたら、探した覚えのないランニングシューズの広告。しかも、ちょうど欲しかった一足です。
投稿の合間に出るこの広告がMeta広告。InstagramとFacebookに出せる広告です。
さわってみよう
気になる投稿を何回かタップしてみてください。見るのは1か所だけ。いちばん下の広告の中身が、タップのたびにどう入れ替わるかです。
これが、発見型
一度も検索していないのに、投稿をタップするたびに広告枠の中身が入れ替わりました。
探す人を待たず、動きから興味を見当づけて先に出す。これが発見型の広告です。
もうひとつの出方
「ランニングシューズ おすすめ」と打ち込んだ人に出る広告は検索型です。
言葉になった探しものを受け止める検索型、言葉になる前の興味へ近づく発見型。優劣ではなく、会いたい相手で選びます。
○か✕か
○か✕か:行動から先回りできるぶん、発見型の広告は、検索に合わせて出す広告よりいつでも成果が高い。
答え:✕。今すぐ直したい困りごとがある人は、自分から言葉で探します。そこで受け止めるのは検索型の仕事です。優劣ではなく、役割が違います。
手がかりは、行動のほう
保存した、じっくり見た、すぐ流した。この一つひとつの動きをシグナルといいます。
広告のために入力した情報はゼロ。止まってから保存したように、手間のかかった動きほど強い手がかりになります。
考えてみよう
問題:同じスニーカーの投稿に、3人が別々の動きをしました。興味の手がかりとして、いちばん強く読まれるのはどれでしょう。
- 画面に出たが、そのまま下へ流した
- 3秒ほど指を止めて、そのあと保存した(正解)
- 投稿した友だちに、あいさつ代わりにいいねした
解説:止まる、そして残す。手間をかけた動きほど、あとで見返す気があるという読みにつながります。手がかりの強さは、動きの重さで変わります。
○か✕か
○か✕か:手がかりになるのは、いいねや保存のように、自分がはっきり押した操作だけだ。
答え:✕。押していない動きも残ります。どこで指が止まったか、動画をどこまで見たか。押す前の時間のほうが、数としてはずっと多く集まります。
まず、数千本に絞る
アプリを開いた一瞬、出せる広告は数千万本あります。
そこからシグナルに合いそうな数千本を一気に拾う。これが候補集め。ここで拾われない広告は、もう出番がありません。
つぎに、1本に絞る
数千本でも、広告枠に入るのは1本です。反応しそうな順に並べ替えて1本を選ぶ。これが順位づけです。
誰に何を出すかは、この2段階がその場で決めています。
考えてみよう
問題:数千万本から1本を選ぶとき、候補集めと順位づけの2段階に分けるのはなぜでしょう。
- 全部を1本ずつていねいに比べると、画面が開くまでに間に合わないから(正解)
- 広告を出す会社ごとに、担当する係があらかじめ分かれているから
- 候補集めで拾った広告は、順位づけではもう使えない決まりだから
解説:ざっくり拾ってから、残った中だけをていねいに比べる。本屋で棚を決めてから背表紙を読むのと同じ順番です。
探す前に出てくる、その順番
- 止まる、保存する、流す。ふだんの動きがシグナルとして残る
- 数千万本から、シグナルに合う数千本を候補集めが拾う
- 順位づけが反応しそうな1本を選び、広告枠に入れる
考えてみよう
問題:友だちに「なんで検索していない広告が出てくるの」と聞かれました。いちばん近い答えはどれでしょう。
- 登録したときの年齢や住所だけで、配る先が決まっているから
- アプリでの動きから興味の見当をつけて、先に出しているから(正解)
- 友だちがいいねした広告が、そのまま自分に回ってくるから
解説:おつかれさまでした。誰に何を出すかは、AIがあなたの動きを読んで決めていました。では、広告を出す側の人間はどこに手を入れられるのでしょう。このコースを終えるころには、AIに任せる設定と自分で決める設定を分けて、1本目の広告を組み立てられます。次は、全部の設定が入る「3つの箱」を開けます。
用語
- 広告枠(Ad slot)
- 投稿の合間にある、広告が1本だけ入る場所。誰に何が入るかは、開いたその場で決まる。
- 検索型(Search advertising)
- 自分で言葉を打ち込んで探した人に見せる広告の出し方。言葉になった探しものを受け止める。
- 発見型(Discovery advertising)
- 探している人を待たずに、ふだんの動きから興味を見当づけて先に見せる広告の出し方。
- シグナル(Signal)
- 指が止まった、保存した、すぐ流した、といった一つひとつの動き。興味を読むための手がかり。
- 候補集め(Retrieval)
- 数千万本の広告から、その人に合いそうな数千本をまとめて粗く拾う段階。Metaの仕組みの名前はAndromeda。
- 順位づけ(Ranking)
- 拾い上げた候補を、反応しそうな順に並べ替えて1本に絞る段階。