広告の箱を分けるほど、AIは育たない
「Meta広告:Instagram・Facebookで成果を出す基本」のレッスン 2 / 5・約6分
Meta広告の設定は、キャンペーン・広告セット・広告の3つの箱に入ります。画像1枚の差し替えでもAIが学び直す理由と、箱の分け方を見ます。
このレッスンで学ぶこと
- 3つの箱の持ち物
- 学習は広告セットごとに進む
- 人が手を入れる箱
レッスンの内容
入力欄は多いのに、箱は3つ
Meta広告の作成画面には、目的、予算、年齢、画像と入力欄がずらりと並びます。
でも置き場所は3つだけ。外からキャンペーン、広告セット、広告の入れ子の箱です。
箱ごとに、持ち物が違う
キャンペーンには目的を1つ。広告セットには誰に・いくらで・どこに出すか。
広告には、画面に出る画像や動画と文。どの設定も、どれか1つの箱にしか入りません。
どの箱の持ち物?
3つの箱は持ち物が重なりません。迷ったら、その設定がどの深さの決めごとかを考えると置き場所が決まります。
考えてみよう
問題:動画の広告に1日2000円、画像の広告に1日1000円と、広告ごとに金額を分けたい。どこに書けばよいでしょう。
- 広告の箱に、1本ずつ金額を書く
- 広告セットを分け、セットごとに金額を書く(正解)
- キャンペーンの箱に、広告の名前ごとに書く
解説:金額の欄は広告セットから上にしかなく、広告の箱にはありません。広告ごとに金額を変えたいなら、広告セットのほうを分けることになります。
お金は、上の箱が動かす
予算をキャンペーンでまとめて持つAdvantage+ キャンペーン予算を使うと、成果の出ている広告セットへお金が自動で寄ります。
配分を決めるのは、上の箱のAIです。
AIは、広告セットごとに覚える
配信AIは広告セットごとに、どんな人が成果を出すかを覚えていきます。
覚えている途中を情報収集期間と呼び、この間は1件あたりの費用が上下にぶれがちです。
どこを触ると、やり直し?
2つの広告セットが学習を進めています。中の画像や届け先をタップして変えて、どの棒が振り出しに戻るかだけ見てください。
画像1枚でも、振り出し
画像の差し替え、届け先の変更、広告の追加。どれも、その広告セットの学習を振り出しに戻す大きな変更です。
名前を変えるだけなら戻りません。隣の広告セットも無事です。
○か✕か
○か✕か:広告の画像を1枚差し替えるだけなら、その広告セットの学習には影響しない。
答え:✕。画像の差し替えも、Metaが大きな変更として扱う操作です。学習はやり直しになるので、変えるなら思いつくたびではなく、まとめて1回にします。
分けるほど、材料は薄まる
購入が週に30件のお店が、年代別に広告セットを3つに分けると、1つの箱に入る成果は10件ずつ。
箱を分けるほど、AIが1つの箱で覚える材料は減ります。
考えてみよう
問題:購入が週に30件のお店です。商品ごとに広告セットを6つに分けると、学習はどうなりやすいでしょう。
- 1つの広告セットに入る成果が減り、学習が進みにくくなる(正解)
- 商品ごとに専用のAIが付くので、学習が6倍の速さで進む
- 学習は広告1本ごとに進むので、分け方には左右されない
解説:学習は広告セットごとに進みます。30件を6つに分ければ1つあたり5件。どの箱も材料が足りず、情報収集期間がなかなか終わりません。
真ん中の箱は、AIの仕事に
以前は広告セットで、年齢も興味も配置も人が細かく決めていました。
今はAdvantage+と呼ばれる自動化で、そこをAIに任せるのが標準。人に残る主な仕事は、何を見せるかです。
考えてみよう
問題:広告セットで人が決めることが減ったいま、作り手の腕がいちばん出るのはどの箱でしょう。
- キャンペーンの箱。目的を毎週入れ替えて当たりを探す
- 広告セットの箱。条件を細かく詰めるほど有利になる
- 広告の箱。何を見せるかは、人が作るしかない(正解)
解説:誰に、どこに出すかはAIが決めるようになりました。同じ目的、同じ予算でも、見せるものが違えば結果は変わります。人の出番は、いちばん内側の箱です。
3つの箱の使い分け
- 成果はキャンペーン、誰にいくらでは広告セット、何を見せるかは広告
- 学習は広告セットごと。画像の差し替えでも振り出しに戻る
- 箱は分けすぎず、変更はまとめて。時間はいちばん内側の箱に使う
考えてみよう
問題:同じ商品で、切り口の違う動画を3本ためしたい。いちばん素直な作り方はどれでしょう。
- キャンペーンを3つ作り、それぞれ別の目的を選ぶ
- 1つの広告セットの中に、広告を3本並べる(正解)
- 広告セットを3つ作り、1本ずつ入れて金額も分ける
解説:変えたいのは見せるものだけ。広告セットを1つにまとめれば、成果が1つの箱に集まり、学習も早く進みます。おつかれさまでした。では、いちばん外側の箱に置く目的は何を選べばいいのか。次は「サイトに来てほしい」と願うと売上が下がる理由を見ます。
用語
- 広告(Ad)
- いちばん内側の箱。実際に画面に出る画像や動画、文、リンク先。
- 目的(Objective)
- キャンペーンに置く注文。AIに何を増やしてほしいかを伝える。売上、リード、認知など6つから選ぶ。
- 配置(Placements)
- 広告が出る場所。フィード、ストーリーズ、リールなど。
- Advantage+(Meta Advantage+)
- 届け先、配置、予算の配分、見た目の調整などをAIに任せるMetaの自動化機能のまとまり。
- 広告セット(Ad set)
- 真ん中の箱。誰に、いくらで、どこに出すかを入れる。配信AIの学習もこの単位で進む。
- キャンペーン(Campaign)
- いちばん外側の箱。何が起きたら成果と数えるか(目的)を、ここで1つ決める。
- 情報収集期間(Learning phase)
- 配信AIが、どんな人が成果を出すかを覚えている途中の期間。広告セットごとに進み、この間は成績が安定しにくい。
- Advantage+ キャンペーン予算(Advantage+ campaign budget)
- 予算をキャンペーンでまとめて持ち、成果の出ている広告セットへAIが自動で配分する設定。