同じ売上報告、AIへの頼み方は3通り
「OpenAIの最新エージェントdotsを使いこなす方法」のレッスン 2 / 7・約6分
毎週月曜の売上報告を、チャットに聞くか、ChatGPT Workに頼むか、dotに渡すか。違いは「仕事を始めるきっかけを誰が持つか」です。AIに任せる単位がどう変わってきたかも見ます。
このレッスンで学ぶこと
- AIに任せる単位: 会話・タスク・担当
レッスンの内容
毎週月曜の売上報告
毎週月曜の売上報告。AIへの頼み方は3通りあります。
1つ目はチャット。表は作れますが、翌週はまた頼む必要があります。
1回、1つ、続く
2つ目はChatGPT Workにタスクで頼む方法。保存まで自動で完了します。
3つ目はdotに担当として渡す方法。数字が入るたび表を更新し続けます。
どの単位で頼む?
問題:新しい注文データが届くたびに、在庫の見込み表を作り直してほしい。この仕事に合う頼み方はどれでしょう。
- dotに、続く担当として渡す(正解)
- ChatGPT Workに、タスクとして頼む
- ChatGPTのチャットで、毎回聞く
解説:データが届くたびに繰り返す仕事に終わりはありません。データの到着を合図に自分で動けるのが、担当を持てるdotです。
Operatorから、dotsまで
2025年1月にWebを操作するエージェントOperatorが登場。ChatGPT agentや2026年8月のChatGPT Workを経て、9月にdotsが出ました。
手順を決めるAI、仕事を始めるAI
Anthropicは自動化を2つに分けます。手順が決まったワークフローと、自分で選ぶエージェントです。Operatorは後者でした。
Operatorの頃、人がしていたこと
問題:ブラウザを自分で操作するOperatorでは、手順はAIが決めていました。それでも人が毎回していたことは?
- 依頼して、作業を始めさせること(正解)
- 手順を、1つずつ指示すること
- ブラウザを、代わりに操作すること
解説:Operatorは手順を自分で考えられましたが、動き出すにはこちらの指示が必要でした。
次に渡ったのは、始める力
dotは目標を持ったまま24時間働き、メールやデータに気づくと指示がなくても動き出します。
仕事を始める力までAIに渡した。これが「担当」です。
dotは、WorkとCodexを呼び出す
dotsが出ても、ChatGPT WorkやCodexは必要です。dotが担当を進める中で呼び出して使います。
dotとの会話はChatGPTの利用上限に数えず、dotが呼び出したWorkなどの作業はふだんどおり数えます。
○か✕か
○か✕か:dotsが登場したので、ChatGPT WorkやCodexはもう使われなくなる。
答え:✕。dotは仕事の途中で、必要に応じてWorkやCodexを呼び出します。置き換えではなく、連携して使う関係です。
公式の例に共通する形
OpenAIの例には、データの到着で図を更新する、要件変更で提案書を直す、SNS案を作る、などが並びます。
どれも「何かが届いたら、決まった仕事をやり直す」という共通点があります。
担当に向くのはどれ?
問題:次の3つの仕事のうち、dotに担当として渡す価値がいちばん高いのはどれでしょう。
- 新しい売上データが届くたびに、分析の図を更新する(正解)
- 来週のプレゼンの構成を、相談しながら一緒に考える
- 競合3社の料金を、今日中に1枚の表にまとめる
解説:「何かが届いたら、決まった仕事をやり直す」形が担当です。相談はチャット、1回の表作成はWorkで十分です。
担当は、間違いもくり返す
担当は、間違いもくり返します。返品を引き忘れる癖がつくと、毎週の報告に同じずれが入り続けます。
OpenAIの例でも、SNS投稿は公開前の承認待ちで止めています。
言葉と意味をつなぐ
手順を自分で決めるのがエージェントで、始める合図まで持つのが担当です。dotsはその両方を備えています。
AIに渡す単位
- チャットは1回の会話、ChatGPT Workは1つのタスク、dotは続く担当
- AIは手順を決める力に続いて、仕事を始める力を手に入れた
- dotは置き換えではなく、WorkやCodexを呼び出して担当を進める
- 担当に向くのは「何かが届いたら、決まった仕事をやり直す」仕事。外へ出る前の確認は人に残す
- 今日やること: 「何かが届くたびにやり直している作業」を1つ書き出す
担当として渡したときだけ起きること
問題:毎週の売上報告をAIに手伝わせるとき、dotに担当として渡した場合だけに起きることはどれでしょう。
- 新しい数字が入ると、頼まなくても表が更新される(正解)
- 数字を貼れば、表と短いまとめが返ってくる
- 表を作ってファイルに保存するまで、自分で進める
解説:お疲れ様でした。担当を渡すと、開始の合図までAIが持ってくれます。では、寝ている間のdotはどこで動いているのでしょう。次回はdot専用PCを覗き、作業内容を後から確かめる方法を学びます。
用語
- 担当(Ongoing responsibility)
- データ到着などで繰り返す終わりのない仕事。開始の合図をAIが持つ。
- タスク(Task)
- 頼むと最後まで自動で進めて終わる1つの作業。次回もまた指示が必要。
- エージェント(Agent)
- 目標を伝えると、自分で手順を考えて道具を使いこなすAIのこと。
- ワークフロー(Workflow)
- 決めた手順どおりに動かす自動化のこと。手順は人が組み立てます。