「いい感じにして」が、通じない相手
「AIとつくるアプリ開発入門」のレッスン 1 / 11・約2分
Vibe Codingとは何かを、身近なアプリから確かめます。字面どおりに動くロボットに指示を出し、あいまいな一言がどこで止まり、AIなら何を推測で埋めてしまうのかを体験します。
このレッスンで学ぶこと
- 字面どおりのコンピュータと、推測するAI
レッスンの内容
Vibe Codingとは?
乗換アプリも家計簿も、中身は手順の束です。
自分では書かず、日本語でAIに書いてもらうやり方をVibe Codingと呼びます。
名前が付いたのは2025年
Vibe Codingの名付け親は、AI研究者のアンドレイ・カルパシーです。英コリンズ辞書も、2025年の「今年の言葉」に選んでいます。
ロボットにサンドイッチを頼む
文字通りに動くロボットです。カードを並べて実行し、どの行で止まるか見ましょう。紫の「?」は「いい感じにして」です。
止まった行に、答えがある
ロボットは「?」の行で止まりました。その1行だけでは、何をすればいいか決まらないからです。
コンピュータは書かれた通り、上から順にしか動けません。
字面どおりに動くロボットが、「いい感じにして」と書かれたカードの行で止まりました。止まった理由はどれでしょう。
問題:指示通りに動くロボットが、「いい感じにして」のカードで止まりました。理由はどれでしょう。
- その行だけでは、何をすればいいかが決まらないから(正解)
- その作業を、まだロボットに覚えさせていないから
- カードを並べる順番が、注文と違っていたから
解説:ロボットは書いてある通りにしか動けません。やる内容が決まっていない行があると、そこで止まってしまいます。
AIは止まらずに、推測する
手順を書き出す作業がコーディングです。Vibe CodingではAIが書きますが、あいまいな所も止まらず推測で埋めて進みます。
ズレた推測も、そのまま形になってしまいます。
○か✕か
○か✕か:AIはロボットと違い、あいまいな指示でも、こちらの意図どおりに埋めて作ってくれる。
答え:✕。AIは止まらず推測で進めますが、それが狙い通りになるとは限りません。決まっていない内容は、言葉でちゃんと伝える必要があります。
今日つかんだこと
- コンピュータは、書いてあるとおり上から順にしか動かない
- Vibe Codingでは、その手順をAIが日本語の依頼から書く
- あいまいな所はAIが推測で埋めるので、何を作るかは人が決める
友人に「冷蔵庫のもので何か作って」と頼むと、好みを知っているのでたいていうまくいきます。同じ一言をAIに頼んだとき、起きやすいのはどれでしょう。
問題:友人に「冷蔵庫のもので何か作って」と頼むと、好みを知っているので上手くいきます。同じ言葉をAIに伝えたとき、起きやすいのはどれでしょう。
- 足りない所を推測で埋め、好みと違うものができる(正解)
- その一言で止まってしまい、何も作らずに待つ
- あなたの好みを察して、友人と同じものを作る
解説:AIは止まらず推測で進むので、頼み方で結果が変わります。おつかれさまでした。このコースでは画面の仕組みから頼み方、会話の記憶やURL公開まで学び、最後は履歴が消えない自分専用のAIチャットを友だちのスマホで開けるURLにします。次はアプリ画面を3枚の指示書に分け、どこを頼めば何が直るか確かめます。
用語
- Vibe Coding(Vibe Coding)
- 自分ではコードを書かず、作ってほしいものを普通の言葉でAIに頼んで作っていく方法。
- コーディング(Coding)
- コンピュータの手順を1行ずつ決めて書く作業。