1%は、小さすぎる?

「意志力ゼロで習慣を変える方法」のレッスン 1 / 6・約2分

毎日1%の差が1年で37.8倍と0.03倍に分かれることをグラフで動かし、続く大きさを選ぶ理由をつかむ8ステップの体験レッスンです。

このレッスンで学ぶこと

  • 小さな習慣は複利で積み上がり、はじめは差が見えない

レッスンの内容

習慣とは?

朝起きてすぐスマホを見たり、駅まで無意識に歩けたり。こうした考えずに出てくる行動が習慣です。

心理学者ウェンディ・ウッドの研究によると、1日の行動の4〜5割が習慣だそうです。

小さいのに、大きな力

ジェームズ・クリアーの『Atomic Habits』は、タイトルどおり「原子のように小さな習慣」の本です。

彼が勧めるのは、昨日より1%だけ良くすること。「そんな小さくて効くの?」と思うくらいの変化です。

1年ぶんを、動かしてみる

毎日1%改善・悪化させたグラフです。スライダーを動かし、2本が離れ始める日を探しましょう。

30日目は、ほとんど同じ

毎日1%の差は、1年後に37.8倍と0.03倍に開きます。でも30日目はまだ1.35倍と0.74倍で、ほぼ重なっています。

クリアーは、成果が見えず諦めやすいこの時期を失望の谷と呼びました。

氷は、0度まで溶けない

クリアーは氷に例えています。氷点下4度の部屋を少しずつ暖めても、置いた氷は見た目が変わりません。

ですが0度になった瞬間、溶け始めます。変化がなくても、熱は蓄えられていたのです。

○か✕か

○か✕か:4月から毎朝、英語を勉強しています。2週間たっても変化が見えないなら、そのやり方は間違っている。

答え:✕。毎日1%ずつ良くしても、14日目は1.15倍、30日目でも1.35倍です。氷も0度になるまでは溶けません。見えないからといって、効いていないわけではないのです。

大きさではなく、続く大きさ

37.8倍を生んだのは大きな変化ではなく、365回続いた小ささです。

だからクリアーは、5キロ走るよりシューズを履くだけの行動を勧めます。疲れた日でもできる大きさです。

今日つかんだこと

  • 毎日1%の差は、1年で37.8倍と0.03倍に分かれる
  • 30日目はまだ見えない。氷が0度で溶けるまでと同じ、失望の谷
  • だから選ぶのは、疲れた日でもできる大きさ
  • このコースでは、きっかけや部屋の置き方を変えて、意志力に頼らず続く仕組みを組み立てる

今日から1つ習慣を始めます。成果がまだ見えない時期も続けるには

問題:今日から1つ習慣を始めます。成果がまだ見えない時期もやめずに続けるには、どの大きさで始めるのがよいでしょう。

  1. 疲れた日でもできる、拍子抜けするほど小さな一歩(正解)
  2. 少しきついくらいの、やりがいのある大きさ
  3. 1週間で目に見える変化が出る大きさ

解説:続けられた回数が、37.8倍を生み出しました。このコースを終える頃には、寝る前のスマホを読書に変えるような習慣を、意志力を使わずに作れます。では、1%を1年続けられる人と3日でやめる人は何が違うのでしょう。次は、2003年に新しい責任者を迎え、5年後の北京五輪で金メダルの6割を獲得した英国自転車チームの話です。

用語

習慣(Habit)
何度も繰り返し、考えずにできるようになる行動。
失望の谷(Valley of Disappointment)
成果が見えず、多くの人が諦めてしまう時期。