頼むと、まず読み始める
「コードを書かずにClaude Codeに開発を任せる方法」のレッスン 2 / 8・約6分
Claude Codeは頼まれてすぐ書き換えません。先にフォルダを読み、動き、結果を確かめて、また読みます。この繰り返しが分かると、待つべき場面と止めるべき場面が見えます。
このレッスンで学ぶこと
- 読む・動く・確かめるの繰り返し
- 作業に使う3つの手
- 止まるのは、終わったように見えたとき
レッスンの内容
頼んだ直後、まだ何も変わらない
経費データのフォルダで、「科目ごとの合計表にして。総額が元データと合うかも確かめて」と頼んでみます。
でも合計表はすぐには出てきません。裏で何が起きているのか、早回しで見てみましょう。
1つの依頼が、何周も回る
合計表の作成が始まります。「確かめる」の結果が、何周目でどう変わるか見てみてください。
読む、動く、確かめる
1周目は総額が2,700円不足。読み直して修正し、3周目で一致しました。
読む・動く・確かめるの反復がエージェントループです。失敗しても止まらず、失敗の内容で次に読む場所を決めます。
総額が合わなかったら
問題:経費の合計表を作ったClaude Codeが確かめると、総額が元のファイルより2,700円少なかった。次にすることは?
- 元のファイルを読み直し、抜けた行を探す(正解)
- 合計表はできたので、そのまま作業を終える
- 作業を止めて、どこが違うかをあなたに聞く
解説:確かめた結果は次の周の手がかりです。ずれを見て元のファイルを読み直し、確かめが通るまで繰り返します。
手の正体は、3つの道具
ループの中でやることは3つだけ。ファイルを読む、書く・直す、コマンドを動かす。この手段をツールと呼びます。
経費なら明細を開くのが読む、合計表を作るのが書く、足し算するのがコマンドです。
書く前に、まず読む
Claude Codeは中身を知りません。公式ドキュメントの例では、不具合を1つ直す前に4つのファイルを読み、1回検索しています。
すぐ変化がないのはこの準備のためです。
言葉と意味をつなぐ
読み書きし、命令を動かし、確かめが通るまで繰り返す。この3語で頼んだあとの動きがほぼ説明できます。
止まるのは、終わったように見えたとき
「総額が合うか確かめて」がないとどうなるでしょう。1周目の合計表も見た目は完成していました。
確かめる手段がないと、終わったように見えた時点で止まります。
○か✕か
○か✕か:Claude Codeが作業を終えて止まったなら、その結果はもう確かめ済みだと考えてよい。
答え:✕。止まるのは終わったように見えたときです。確かめ方を渡していなければ、見た目で止まっただけかもしれません。
確かめ方を、一文添える
公式ドキュメントでは、自分で実行できる確かめ方を渡すよう勧めています。経費なら総額の一致、開発ならテストです。
合否が出れば、合格まで自分で回ります。
どの頼み方なら回る?
問題:経費の書き出しファイルを科目ごとの合計表にしたい。確かめまでClaude Codeが自分で回せる頼み方はどれ?
- 合計表にして、総額が元のファイルと合うか確かめて(正解)
- 合計表にして、間違いのないよう丁寧に作って
- 合計表にして、できあがったら私に見せて
解説:合否が出る確かめ方は総額の一致だけです。「丁寧に」は基準にならず、「見せて」は確かめる役をあなたに戻します。
待つ場面、止める場面
読んでいる先が経費の明細なら準備の最中です。ここは待ちます。
写真や古い資料など頼みと関係ないファイルを読み始めたら、途中で止めて言い直す。公式もそう勧めています。
パソコンを開けたら、合計表を頼んでみる
経費ファイルを新しいフォルダにコピーして始めれば、元のファイルは汚れません。
科目ごとの合計表にして。総額が合うか確かめて、結果を見せて と頼んでみましょう。
頼んだあとに起きること
- 頼まれると、まず選んだフォルダのファイルを読む
- 読む・動く・確かめるを繰り返す。これがエージェントループ
- 手は3つ。ファイルを読む、書く・直す、コマンドを動かす
- 止まるのは終わったように見えたとき。だから合否の出る確かめ方を一文添える
総額が足りないのに止まった
問題:経費の合計表を頼んだら、総額が元のファイルより少ないのにClaude Codeが止まった。いちばん考えられる理由は?
- 合否の出る確かめ方を渡していなかったから(正解)
- ループは1回の依頼につき1周と決まっているから
- 元のファイルを読まずに、いきなり書いたから
解説:おつかれさまでした。確かめ方がなければ見た目で終わったと判断して止まります。ただ、周を重ねるほど読んだファイルは積もり、最初の指示から抜けていきます。何が残るのかは次のレッスンで。
用語
- ツール(Tool)
- Claude Codeの手となる3つの道具。ファイルを読む、書く・直す、コマンドを動かす、が基本です。
- コマンド(Command)
- パソコンへの短い命令。計算や検索、プログラムのテストなどを画面操作なしで頼めます。
- エージェントループ(Agentic loop)
- ファイルを読み、作業し、結果を確かめ、ずれていたらまた読む。この繰り返しで進める仕組み。