「駅で待っている男の人」は、英語だと逆さになる
「中級英文法」のレッスン 1 / 15・約2分
日本語は説明を名詞の前に、英語は後ろに置きます。中級文法のほとんどは、この「後ろにつなげる」道具です。
このレッスンで学ぶこと
- 英語は説明を名詞の後ろにつなげる
レッスンの内容
「駅で待っている男の人」
「駅で待っている男の人」と言うとき、説明の「駅で待っている」は「男の人」の前にあります。
「私が昨日買った本」も同じ。日本語は、説明をいつも名詞の前に積み上げます。
英語は、反対側につなげる
中級の英文法は、ほとんどが「文を長くする道具」です。
そして英語は、説明を名詞の反対側、つまり後ろにつなげて文を長くします。
どう並べる?
問題:「駅で待っている男の人」を英語にします。the man と waiting at the station の並べ方として正しいのはどれでしょうか。
- the man waiting at the station(正解)
- the waiting at the station man
- waiting at the station the man
解説:英語では、説明の waiting at the station が名詞 the man の後ろに回ります。日本語の「駅で待っている → 男の人」とは、ちょうど逆の順番です。
説明のブロックを動かす
日本語と英語を切り替えて、青い説明のブロックが名詞のどちら側に移るかを見てみましょう。例は4つあります。
前に残るのは、1語だけ
a tall man with grey hair では、1語の tall は前に残り、3語の with grey hair は後ろに回ります。
名詞の後ろから説明するこの形を後置修飾と呼びます。
○か✕か
○か✕か:英語でも、名詞を説明する言葉は、日本語と同じく名詞の前に置く。
答え:✕。前に置けるのは tall のような1語の説明だけです。駅で待っている のような2語以上の説明は、the man waiting at the station のように名詞の後ろに回ります。
日本語は、少数派の側
世界の824言語を調べたWALSでは、「私が買った」のような説明の文を名詞の後ろに置く言語が579、前が141。
日本語は前、英語は後ろ派です。難しく感じるのは順序が逆だからです。
今日つかんだこと
- 日本語は説明を名詞の前に、英語は後ろにつなげる
- 前に残るのは tall のような1語だけ。2語以上の説明は後ろへ回る
- このコースでは、後ろにつなげる道具 to・ing・過去分詞・who・if を1つずつ手に入れる
- その前に、will や have + 過去分詞で「いつの話か」を言い分ける道具から始める
総仕上げ
問題:The man waiting at the station is my father. この文で、waiting at the station(駅で待っている)が説明しているのはどの語でしょうか。
- man(正解)
- station
- father
解説:説明は、すぐ前の名詞 man にかかっています。「駅で待っている男の人は、私の父です」。おつかれさまでした。このコースを終えるころには、「昨日買った本」「日本で作られた車」「もし時間があったら」を、日本語の順番に引っぱられずに英語で組み立てられるようになります。まずは時間から。「明日は雨」は、英語では2通りに言い分けます。天気予報を見たあとと、黒い雲を見上げたあとで、選ぶ形が変わるのです。次のレッスンで、その分かれ目を見ていきます。
用語
- 名詞(Noun)
- 人やもの、場所の名前を表す言葉。「男の人」「本」「駅」など。
- 後置修飾(Postmodification)
- 名詞の後ろに説明をつなげる形です。日本語は説明を前に置きますが、英語は2語以上の説明を名詞の後ろに置きます。