叱られる前に、自分から言う
「人間関係のゴールデンルール」のレッスン 1 / 7・約2分
『人を動かす』の著者が、犬の散歩で警官に捕まったときに使った一言から始めます。相手に言われる前に非を認めると、責めに来た人が許す側に回る理由が2分で分かります。
このレッスンで学ぶこと
- 先に非を認めると許される理由
レッスンの内容
『人を動かす』とは?
正論を言っているのに、なぜか相手が動いてくれない。そんな悩みを解決するための本が『人を動かす』です。
1936年にデール・カーネギーが書き、没後に改訂版も出て、世界で3000万部以上売れてきました。
犬の散歩で、2回目に捕まった
カーネギーは愛犬レックスを、綱も口輪もなしで公園に放していました。警官に「害はないと思って」と弁解すると、一喝されます。
翌週また見つかったとき、彼は先に言いました。「現行犯です、言い訳はありません」
責める言葉を、先に自分で言う
責める言葉を1つずつタップして、カーネギーの側へ移してください。警官の表情だけを見ます。
責めに来た警官が、許す側に回った
警官は罰金を取らず「丘の向こうで遊ばせるなら、見なかったことにする」と言いました。
カーネギーの説明では、人は誰でも重要感を求めます。責める言葉を先に言われた警官に残ったのは、許して重要感を得る道だけでした。
○か✕か
○か✕か:自分から先に非を認めると、付け込まれてかえって強く責められる。
答え:✕。2回目の警官は、責める言葉を先に全部言われ、許す側に回りました。強く責められたのは1回目、カーネギーが「害はないと思って」と弁解したときです。
あら探し好きの編集者が、かばい始めた
画家のウォレンは、あら探し好きの編集者にミスで呼び出され、先に「弁解の余地はありません」と言いました。
編集者はかばい始め、最後は昼食に誘って次の仕事まで頼みます。カーネギーの言う先に認めるです。
会議で、自分のミスに気づいたら
会議の資料で、自分の集計ミスに気づいたとします。「この数字は私の集計ミスです」と先に言えば、責める言葉は残りません。
「忙しくて」と事情を足すと弁解に聞こえ、責める言葉は相手の側に戻ります。
先に言った人が、許される
- 責められると分かったら、相手の言うはずの言葉を先に自分で言う
- 相手に残る道は、寛大に許して重要感を得ることだけになる
- 言い訳や事情を添えると、責める言葉は相手に戻ってしまう
家族と約束した夕食に、連絡もせず1時間遅れて帰りました。相手が何か言う前に、玄関で何と言いますか。
問題:夕食の約束に無連絡で1時間遅れて帰宅しました。玄関で開口一番、何と言いますか。
- 「遅れてごめん。連絡もしなかったね」とだけ言う(正解)
- 「遅れてごめん。急な会議が入ってね」と事情も言う
- 相手が何か言うまで待ち、聞かれたら事情を話す
解説:相手の言うべき言葉を先に言えば、相手には許す道しか残りません。事情を足すと弁解に見え、責める言葉が相手に戻ります。おつかれさまでした。このコースでは実話をもとに、相手が自分から動く伝え方を学びます。次は逆の立場です。警官を撃って立てこもった男でさえ「自分には優しい心がある」と書き残した話から、正しい批判ほど人を動かさない理由を見ます。
用語
- 重要感(Feeling of importance)
- 自分は大切な存在だと思いたい心。カーネギーは人を動かす根本の欲求と考えました。
- 先に認める(Admit it quickly)
- 相手に言われる前に自分の非を認めること。言い訳を添えないのが条件です。