位置を絞るほど、勢いがぼやける

「量子物理学入門」のレッスン 5 / 10・約6分

場所がはっきりした電子ほど、どれだけの勢いで飛ぶかが決まらなくなります。測り方が下手だからではない、波の性質から来る理由を見ます。

このレッスンで学ぶこと

  • 不確定性原理は波の性質から来る

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用語

波束(Wave packet)
波長の異なる波を重ね合わせ、1か所に集めた波のかたまり。
運動量(Momentum)
物体の勢いを表す量で、重さと速さをかけたものです。
波動関数(Wave function)
電子などの粒子が持つ波。一定の長さで向きが回る針のように描け、長さを2乗すると見つかる確率になります。
\lambda = h/p(de Broglie wavelength)
移動する物体が持つ波の長さは運動量で決まります。 - $\lambda$ … 波長 - $h$ … プランク定数 - $p$ … 運動量
不確定性原理(Uncertainty principle)
場所のばらつきと運動量のばらつきを、同時にいくらでも小さくはできないという決まり。測り方の問題ではなく、波の性質から来る。
小澤の不等式(Ozawa's inequality)
測定による乱れの式を修正した正しい関係式。2003年に小澤正直氏が発表しました。
\Delta x \Delta p \geq \hbar/2(Heisenberg uncertainty relation)
場所のばらつきと運動量のばらつきをかけた値は、ある小さな数より下げられない。 - $\Delta x$ … 場所のばらつき - $\Delta p$ … 運動量のばらつき - $\hbar$ … プランク定数を $2\pi$ で割った数(約 $1.05 \times 10^{-34}$ ジュール秒)