席が意味を決める

「英語:超基本の文法をマスターしよう」のレッスン 2 / 17・約8分

だれが・どうする・何を の3つの席に名前をつけ、英語が順番を動かせない理由と、主語を省略できない理由をつかみます。

このレッスンで学ぶこと

  • 英語は席の位置で役割が決まる

レッスンの内容

「を」も「が」も無い

日本語は「犬が猫を追いかける」を「猫を犬が追いかける」にしても通じます。「が」や「を」が役割を示すからです。

英語にはこの目印がなく、席の位置だけで役割が決まります。

3つの席に名前をつける

英語はだれが → どうする → 何をの順で固定です。

1番目を主語、2番目を動詞、3番目を目的語と呼びます。

並べ替えてみる

問題:「私は犬が好きです」を英語の並びにすると、どうなりますか?

  1. I dogs like.
  2. I like dogs.(正解)
  3. Like I dogs.

解説:だれが(I)、どうする(like)、何を(dogs)。日本語では最後に来る「好きです」が、英語では2番目に上がります。

席を入れ替える

1番目と3番目に語を入れ、ハートの飛ぶ向きを見ましょう。

入れ替えると、意味が変わる

Dogs like cats. は「犬が猫を好き」、Cats like dogs. は「猫が犬を好き」です。同じ3語でも主語が変わります。

席が変われば意味も変わるのが英語です。

○か✕か

○か✕か:英語の名詞には、日本語の「が」「を」にあたる目印が付いている。

答え:✕。英語の単語自体には目印がありません。だれが・何をかを決めるのは席の位置なので、順番を変えられません。

主語は、省略できない

日本語は「寿司、食べる?」で通じます。でも英語で1番目の席を空けた Eat sushi. は、「寿司を食べなさい」という命令に聞こえます。

だからだれがを必ず置きます。

だれもいないときの主語

「雨が降っている」。降らせている人はいませんが、席を空けられないので英語は It を置きます。It is raining.

空席を埋めるためだけの主語があるほど、この席は大事にされています。

抜けているもの

問題:「今日は忙しいです」と言いたくて Busy today. と書きました。足りないのは何ですか?

  1. 1番目の席に置く、だれが(正解)
  2. 文の最後につける記号
  3. 忙しいの度合いを表す言葉

解説:「だれが」が抜けています。I am busy today. のように 1番目の席を I で埋めます(真ん中の am はこの後学びます)。

ペアを見つけよう

3つの席の順番は変わりません。

英語の並び、3つの席

  • だれが → どうする → 何をの順番は変わらない
  • 席の位置で役割が決まるため、入れ替えると意味が変わる
  • 1番目の席は空けない。表すものがなければ It を置く

総仕上げ

問題:Dogs like cats. と Cats like dogs. は、まったく同じ3語でできています。違いはどこから生まれていますか。

  1. 語そのものの意味が違うから
  2. 席の位置が違うので、好きな側が入れ替わるから(正解)
  3. 文の長さが違うから

解説:英語は席の位置で役割が決まります。並び替えで内容が変わるのはそのためです。お疲れさまでした。2番目の席には「飲む」などの動作だけでなく「〜です」も入ります。この2つは言葉が全く違います。次はそこを見ていきましょう。

用語

主語(Subject)
文の1番目の席に入る「だれが」。英語では省けず、対象がなくても It を置いて埋めます。
動詞(Verb)
2番目の席の「どうする」。日本語と違って前に来ます。
目的語(Object)
3番目の席に入る「何を」。英語には「を」がないため、置く場所で役割を伝えます。