電子でぎっしりなのに、ダイヤは透明

「量子物理学入門」のレッスン 9 / 10・約6分

電子がぎっしり詰まっているのに、ダイヤやガラスは光を通し、銅は光を跳ね返します。違いを決める「すき間」が、LEDの色と半導体を生みました。

このレッスンで学ぶこと

  • 光の粒とすき間の比べっこで、透明かどうかとLEDの色が決まる

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用語

LED(Light-emitting diode)
電気で光る半導体素子。発光ダイオードとも呼ばれ、電子がすき間を落ちる際光を出す。
光子(Photon)
光を構成する粒。1粒のエネルギーは色で決まり、紫ほど大きく赤ほど小さい。
結晶(Crystal)
原子が規則正しく繰り返し並んだ固体。
金属(Metal)
一番上の帯が途中まで埋まり、すぐ上に空席がある素材。電気をよく通す。
バンド(Energy band)
結晶内の電子が取るエネルギーの範囲。細かい段が集まり帯に見える。
半導体(Semiconductor)
すき間が小さい素材。普段は電気を通しにくいが、熱や光で通すようになる。
絶縁体(Insulator)
電気を通しにくい素材。下の帯が満席で、空席が大きなすき間の先にある。
電子ボルト(Electronvolt (eV))
電子や光の粒1個分のエネルギーを表す極小の単位。
窒化ガリウム(Gallium nitride (GaN))
ガリウムと窒素の半導体。すき間は約3.4電子ボルトで、そのままでは紫外線を出す。
バンドギャップ(Band gap)
帯の間にある、電子が入れないエネルギーのすき間。
\lambda \approx 1240 / E(LED wavelength from the band gap)
すき間の大きさから、LEDが出す光の波長がわかる目安の式。 - $\lambda$ … 光の波長(ナノメートル) - $E$ … すき間の大きさ(電子ボルト)